• 放送・映像へのIP技術の適用(5)

 
 
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放送・映像システムへのIP技術の適用検討が本格化してきました。適用検討の本格化にともない、ユースケースを想定したテストも活発に行われるようになりました。こうしたテストは、机上では想定できない隠れた問題を抽出してくれます。これらの問題の解決により、IP導入のノウハウが蓄積され、IP技術の適用は益々加速するものと考えています。今回は、設定作業の効率化について紹介します。IP導入により、変化することは数多ありますが、そのひとつがコマンドラインを利用した設定作業です。コマンドラインから設定ファイルを作成し、そのファイルをスイッチに適用することでスイッチは、あらゆるユースケースに適用することが可能になります。したがって、スイッチにコマンドライン から命令を与える作業は、避けて通ることができません。コマンドライン の操作を簡単にする方法を紹介しましょう。

当社のスイッチは、1ラック・ユニット(RU)でダウンリクに48のポートを提供します。このポートに音声機材を接続するとしましょう。このポートを有効にするには、音声向けのVLAN、同期信号(PTP)のメッセージ間隔などの設定が必要になります。さらに、音声機材の接続が必要になったとしましょう。同じ設定を繰り返すのは、手間になります。コピー・ペーストや手動で繰り返し設定することは、オペレーションミスも誘発する可能性があります。

設定作業の効率化といえば、当社の管理ツールCloudVisionやAnsibleをはじめとした構成管理ツールの活用が考えられます。これらのツールを利用するには、ツールの検討や準備、学習が伴います。とは言え、作業工数の削減、作業品質の改善は、いつも喫緊の課題になります。EOSの機能を利用することで、作業の効率化が可能です。interface profilesとaliasの活用を紹介します。

interface profiles

interface profileは、複数のポートに同じ設定を適用することを想定した機能です。プロファイルに実行するコマンド群をまとめます。profileコマンドを実行することにより、本来、適用すべきコマンドとパラメータが適用されます。interface profilesの詳細は、Interface Profilesを参照ください。

実行例

音声向けVLAN, 同期信号のメッセージ間隔を設定するプロファイル(audio_access)を作成してみましょう。interface profile { profile name }を実行し、command { command string }でプロファイルに含めるコマンドを で指定します。{ command string } には、コマンドと パラメータを省略することなく入力します。

7280SE-01(config)# interface profile access_video
7280SE-01(config-intf-profile-access_video)# command switchport access vlan 96
7280SE-01(config-intf-profile-access_video)# command ptp enable
7280SE-01(config-intf-profile-access_video)# command ptp sync-message interval -3
7280SE-01(config-intf-profile-access_video)# command ptp announce interval -2
7280SE-01(config-intf-profile-access_video)# command ptp delay-req interval -3
7280SE-01(config-intf-profile-access_video)# command ptp role master
7280SE-01(config-intf-profile-access_video)#exit

プロファイルを適用してみましょう。profile { profile name }を実行します。profileを実行したインターフェースには、実行したprofile コマンドのみが表示されます。

7280SE-01(config)#interface ethernet1
7280SE-01(config-if-Et1)#profile access_video
7280SE-01(config-if-Et1)#show active
interface Ethernet1
   profile access_video

実際に実行したコマンドとパラメータを確認しましょう。show running-config interfaces { interface } profile expanded で適用された内容を確認します。

7280SE-01(config-if-Et1)#sh running-config interfaces ethernet 1 profile expanded
interface Ethernet1
profile access_video
switchport access vlan 96
ptp enable
ptp sync-message interval -3
ptp announce interval -2
ptp delay-req interval -3
ptp role master

profileコマンドを活用することで、入力にかかる工数を削減し、入力誤りによるオペレーションミスを回避が可能です。次に、aliasコマンドを利用してみましょう。

alias

alias は、複数のコマンドをグループ化して別の名前で登録するLinuxのコマンドです。EOSでは、aliasコマンドをサポートしています。aliasコマンドを利用してinterface profileで実行した内容と同等のaliasを作成してみましょう。

実行例

profile_access_videoと言うaliasを作成し、実行するコマンドをaliasに含めます。

7280SE-01(config)#alias profile_access_video
7280SE-01(config-alias-profile_access_video)# !! Syntax:profile_access_video
7280SE-01(config-alias-profile_access_video)# 1 switchport access vlan 96
7280SE-01(config-alias-profile_access_video)# 2 ptp enable
7280SE-01(config-alias-profile_access_video)# 3 ptp sync-message interval -3
7280SE-01(config-alias-profile_access_video)# 4 ptp announce interval -2
7280SE-01(config-alias-profile_access_video)# 5 ptp delay-req interval -3
7280SE-01(config-alias-profile_access_video)# 6 ptp role master
7280SE-01(config-alias-profile_access_video)# 7 show active
7280SE-01(config-alias-profile_access_video)# 8 end
7280SE-01(config-alias-profile_access_video)#exit

aliasを適用するinterfaceを指定して、alias名 (profile_access_video)を実行すれば、alias内のコマンドが適用されます。

7280SE-01(config-if-Et2)#profile_access_video
interface Ethernet2
   switchport access vlan 96
   ptp enable
   ptp sync-message interval -3
   ptp announce interval -2
   ptp delay-req interval -3
   ptp role master

interface profile, aliasコマンドを活用することで、簡単に設定の省力化、入力誤りによるオペレーションミスの回避が可能になります。省力化、オペレーションミス回避のために、ツールや高度なスキルが必要になると考えがちです。まず、EOSの機能を活用することで省力化・自動化への最初の一歩を踏み出してみませんか。是非、日々のオペレーションに活用してみてください。

 

 

 

 

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