• Arista EOSにおけるPTPでのSMPTEおよびAESプロファイルのサポート

 
 
Print Friendly, PDF & Email

SMPTE ST 2059-2:2015およびAES67-2013は、IPネットワーク上で音声や映像のストリームを転送する際の、PTPを用いた時刻同期のためのプロファイルを定義しています。それぞれのプロファイルは、これまで実装されていたIEEE-1588規格をベースとして、メディアのストリームを受信するエンドポイントで求められる、より高速な時刻同期のためのメッセージングのレートを規定しています。

この記事では、アリスタネットワークスのPTPサポート製品において、SMPTE ST 2059-2:2015およびAES67-2013に対応するために必要となる設定内容について解説します。

 

PTPメッセージのレートの設定

SMPTE ST 2059-2:2015およびAES67-2013では、IEEE-1588で求められるメッセージレートよりもより高速なレートが求められています。Arista EOSでは、以下のコマンドを用いて、各メッセージのレートの設定を行います。

  • Delay Requestメッセージ
    • log -7 から log 8の範囲で設定可能です
    • 設定のためのコマンド:
      • switch(config)#interface Et5/1
      • switch(config-if-Et5/1)#ptp delay-req interval 8
  • Announceメッセージ
    • log -3 から log 4の範囲で設定可能です。
    • 設定のためのコマンド:
      • switch(config)#interface Et5/1
      • switch(config-if-Et5/1)#ptp announce interval 4
  • Syncメッセージ
    • log -7 から log 3 の範囲で設定可能です
    • 設定のためのコマンド:
      • switch(config)#interface Et5/1
      • switch(config-if-Et5/1)#ptp sync interval -7

バウンダリ・モードにおけるメッセージのフォワーディング

IEEE-1588では、バウンダリ・モードに設定されたスイッチは、マルチキャストのPTPメッセージを受信した場合に、そのメッセージを、MASTER,、SLAVE,、UNCALIBRATED、PRE_MASTER状態にある全てのPTPポートにフォワーディングするように求められています。受信ポートととは異なるトランスポート・モードにあるPTPポートや、スパニングツリー・プロトコルによってブロッキングとなっているPTPポートへは、PTPメッセージはフォワーディングされません。

ユニキャストDelayメッセージの取り扱い

SMPTE ST2059-2:2015では、バウンダリー・モードで動作しているPTPマスターは、Delay Requestメッセージに対して、同じモードで応答するように求められています。例えば、PTPマスターがユニキャストのDelay Requestメッセージを受信した場合には、それに対するDelay Responseメッセージもユニキャストである必要があります。同様に、マルチキャストのDelay Requestメッセージを受信した場合には、マルチキャストでDelay Responseメッセージを返す必要があります。Arista EOSは、IPv4およびレイヤ2でのユニキャストのDelay Request/Responseメッセージをサポートしています。

PTPパケットにおけるDSCP値の設定

AES67-2013では、PTPメッセージのDSCPを46とするよう推奨しています。一方、SMPTE ST 2059-2:2015では特にPTPメッセージのDSCP値に関する要求はありません。Arista EOSでは、CLIコマンドにより、全てのインタフェースで、PTPのGeneralメッセージおよびEventメッセージに関するDSCP値のデフォルト値を設定することができます。インタフェースごとのDSCPの設定と、グローバルなDSCPの設定の両方が投入されている場合、インタフェースごとのDSCPの設定が優先されます。コントロールプレーンが生成しPTPインタフェースから送出される全てのパケットは、これらのCLIコマンドで設定されたDSCP値で送出されます。

グローバル(スイッチ全体)で、PTPパケットへのDSCPマーキングの設定をするには、PTPメッセージタイプごとに以下の二つのCLIコマンドを使用します。

switch(config)# ptp message-type general dscp 11 default

switch(config)# ptp message-type event dscp 22 default

特定のインタフェースで、PTPパケットへのDSCPマーキングの設定をするには、PTPメッセージタイプごとに以下の二つのCLIコマンドを使用します。

switch(config)#interface Et5/1

switch(config-if-Et5/1)#ptp message-type general dscp 5

switch(config-if-Et5/1)#ptp message-type event dscp 10

制限事項

  • トランスペアレント・モードにあるスイッチにおいて、log -3よりも短い間隔でPTP Syncメッセージを受信した場合、対応するFollow-Upメッセージをドロップする場合があります。
  • 7150シリーズに限り、レイヤ2ユニキャストDelay Requestメッセージをサポートしていません。マルチキャストおよびIPv4ユニキャストのみのサポートです。
Follow

Get every new post on this blog delivered to your Inbox.

Join other followers: